中級日本語学習者の自律的学習に向けての意識化の試み
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概要
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日本語教育における学習者中心の指導の流れから、学習者の自律的学習への支援の重要性がのべられ始めている。しかし、自律的学習の実践を踏まえた研究はまだ少ない。本稿は、中級学習者を対象に、自律的学習に向けての学習の意識化を試みた実践に基づく研究報告である。本稿では、学習の意識化の手段として実施した学習者の言語学習についてのビリーフス調査及び授業後に毎回書かせた学習に対する自己評価・コメントを中心に分析し、考察を試みた。その結果、学習の意識化の試みが、学習者が自己の学習を意識的に把握し、自己の責任において学習を修正・立案し、学習の動機づけを高めることに有効であることが明らかになった。
- お茶の水女子大学日本言語文化学研究会の論文
- 1996-06-29
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会 | 論文
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