中上級日本語学習者の作文にみる誤用の一例(水谷信子先生退官記念号)
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概要
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川口(1995)では、横浜国立大学留学生センター予備教育における中上級日本語学習者5名が作成した作文を使って、そこに見られる誤用を概観し、能力別による誤用の傾向を探ろうとした。本稿では、川口(1995)で扱い切れなかった誤用のうち、取り立て助詞と呼ばれる係助詞・副助詞とアスペクトの誤用について分析を試みた。その結果、「取り立て助詞」の「は・も・ばかり」は、取り立てるべき「自者」と「他者」を的確に把握できることがその正用の前提となること、アスペクトの中でも「~ていく」「~つつある」のアスペクト的意味の異同は非常に習得の困難なものであること、などの示唆が得られた。
- お茶の水女子大学日本言語文化学研究会の論文
- 1995-07-01
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会 | 論文
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