電話の会話におけるかけ手と受け手の言語行動 : 開始部を中心として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
会話分析は自然な会話のデータをもとに帰納的アプローチによって会話の相互連関的な特質を明らかにする。本稿では、電話の会話の開始部を考察の対象とし、(1)自己提示と認定、(2)第一話題の導入、の二点についてかけ手と受け手の言語行動という観点から分析を試みた。その結果、かけ手が自己提示する際に用いられる先行連鎖があること、受け手が相手を認定する際にはあいさつが頻繁に用いられること、第一話題の導入においてかけ手、受け手のどちらがイニシアティブを取るかは、両者の電話以前の相互交渉によって影響されること、が明らかになった。
- お茶の水女子大学日本言語文化学研究会の論文
- 1994-06-04
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会 | 論文
- JET青年を対象とした日本語教師養成コースの設計と実施 (第33回日本言語文化学研究会発表要旨)
- 外国人児童を対象とする母語を活用した教科学習支援の縦断的研究(第32回 日本言語文化学研究会 発表要旨)
- 日英語の新聞社説における接続表現 : 文の連接をめぐって
- 『忘却の河』の構造をめぐって : 方法と内容の接するところ
- 連体修飾の使用状況に関する一考察