ドレヘム文書と家畜集配組織: 奈良大学文化財学科考古学の授業から
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概要
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プズリシュダガンのシュメール語粘土板(ドレヘム)文書は、ウル第三王朝の解明に重要な史料である。例えば、懊形文字史料による古代メソポタミア研究を総括した『歴史学の現代古代オリエント』(前田他2000)は、「プズリシュダガンはニップル近郊にあって、周辺諸国やシュメール・アッカド地方の諸都市から貢納として運ばれてきた家畜を管理するウル王家直轄地であった。そうした特色から、ウル第三王朝が国内と周辺地域に対してどのような支配体制で臨んだかを研究するのに好都合な文書」と評価する。本稿では、先学の研究を紹介しつつ、ウル第三王朝・ドレヘム文書・集配組織の学習に努める。
- 奈良大学文学部文化財学科の論文