東アジアの中の富本銭
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概要
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本稿は、一九九九年七月二十五日に開かれた市民の古代研究会全国集会における記念講演を文章化したものである。講演内容は、同会の河野宏文氏によってテープ起こしされ、同年十月一日及び十一月一日刊行の『市民の古代ニュース』(一九六、一九七号) の付録として会員に配布されたが、その性格上、一般に周知されたとはいえなかった。それにもかかわらず、富本銭関係の論文に引用して下さる方もある。そこで右の付録の内容に大幅な筆削を加え、公刊することとした。講演であることを尊重して、文体は「です」「ます」調を踏襲し、史料は読み下しとした。論旨に関わるような改変は加えていない。ただ和同銀銭と「前銀」の関係にふれた箇所は、新たに付加えた。また注も、発言の典拠を示すため新たに付けることとした。なお、飛鳥池遺跡出土の富本銭に関する情報は、その後刊行された『奈良国立文化財研究所年報1999Ⅱ』『同上2000Ⅱ』にまとめられている。
- 奈良大学文学部文化財学科の論文