温泉会社の源泉リスクと観光資本家 : 遠距離引湯の廃絶例を中心に(福田敏浩教授退職記念論文集)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
A hot spring business is defined as a tourismcompany engaged in piping water from a source, developing a hot spring resort and/or building an accommodation facility to directly manage or rent out. Such an enterprise is co-financed by the local community and business organizations.This paper takes a close look at four hot spring companies established between 1890 and 1917, during the late Meiji Era and the early Taisho Era: Ogawa Hot Spring, Morioka Hot Spring, Aimoto Hot Spring and Kurotawara Hot Spring. All of them were unable to avoid risks involved with long-distance water transport and thus faced financial difficulties. Ogawa and Aimoto, however, managed to survive thanks to the support of their local communities and major capitalists and businessesoutside the prefectures. On the contrary, Morioka and Kurotawara were forced into dissolution since there was no savior for them. The case of Kurotawara was quite tragic in that the newly developed hot spring resort area once flourished but disappeared quickly, dealing a heavy blow to the local community, not to mention tourism capitalists involved.
著者
関連論文
- 大正期破綻銀行のリスク選好と"虚業家" : 佐賀貯蓄銀行と田中猪作をめぐるビジネス・モデルの虚構性
- 日本三景・松島の観光振興と旅館経営者 : -大宮司雅之輔による観光鉄道への関与を中心として-
- 牡丹の植栽・夜間点灯による"観光まちづくり":門前町・初瀬の観光マネジメントと観光カリスマ・森永規六の尽力
- 海と山のリゾート開発並進と観光資本家の興亡 : 大正期の別府土地信託,別府観海寺土地を中心に(山﨑一眞教授退職記念論文集)
- 六甲山麓の観光企業創設と機関銀行の虚構 : 阪神土地建物・船場銀行を中心に
- 近江商人系資本家と不動産・観光開発 : 御影土地を中心として
- 多店舗展開型銀行のリスク管理 : 大正期の京和銀行を中心に (秋山義則教授追悼号)
- 近江鉄道の資金調達と北浜銀行 : 明治三四年恐慌の信用連鎖を中心に
- 泡沫会社発起の虚構ビジネス・モデルと"虚業家"のネット・ワーク : 大正バブル期のリスク管理の弛緩を中心として
- "虚業家"による誇大妄想計画の蹉跌 : 亜細亜炭礦、帝国土地開拓両社にみるハイリスク選好の顛末
- "虚業家"による外地取引所・証券会社構想の瓦解 : 津下精一の台湾証券交換所出資と吉川正夫仲買店買収を中心として
- 老舗庶民金融機関のビジネス・モデル変容と頭取の「虚業家」的性格 : 破綻行・共栄貯金銀行頭取小出熊吉を中心として (山下一道助教授追悼号)
- 大正バブル期の泡沫事業への擬制 "投資ファンド"とリスク管理 : "印紙魔"三等郵便局長の「虚業家」ネット・ワークを中心に(原田俊孝教授退職記念論文集)
- "虚業家"による似非ベンチャー投資ファンドとリスク管理 : 大正期"印紙魔"三等郵便局長による郵政資金二百万円超の散布実態
- 有価証券割賦販売業者のビジネス・モデルとリスク管理の欠落 : 日本国債(株)、日本公債(株)東京国債(株)のファンド運用の失敗を中心に
- 「虚業家」による虚偽的信用補完のビジネス・モデル : "鉱業投資ファンド"大北炭砿の事例を中心に
- 「虚業家」による泡沫銀行の利権保有と鉱業投資 : 松谷元三郎らによる朝日銀行、釧路炭砿への関与を中心に (田中穂積講師追悼号)
- 近江商人・初代伊藤忠兵衛のリスク管理と信仰の相克(史料館新営10周年記念号)
- ハイリスクの海外不動産投資ファンドの内地販売戦略 : 大正期紐育土地建物会社のビジネス・モデルの虚構 (能勢三興助教授退職記念論文集)
- 邦人向"海外不動産投資ファンド"の創始者のリスク選好 : 紐育土地建物社長・岡本米蔵の前半生 (酒井泰弘教授退職記念論文集)
- 鉱業投資とリスク管理(序説) : 鉱業リスクの諸態様を中心として
- 海浜リゾートの創設と観光資本家:東京ベイ臨海型テーマパークの魁・三田浜楽園を中心に
- 生駒山麓の遊園・観光開発計画の蹉跌 - 日下温泉土地を中心として -
- 嵯峨・嵐山の観光先駆者--風間八左衛門と小林吉明らによる嵐山温泉・嵯峨遊園両社を中心に
- 嵯峨・嵐山の観光先駆者-風間八左衛門と小林吉明らによる嵐山温泉・嵯峨遊園両社を中心に-
- 温泉会社の源泉リスクと観光資本家 : 遠距離引湯の廃絶例を中心に(福田敏浩教授退職記念論文集)
- 箱根の遊園地・観光鉄道創設を誘発した観光特化型“不動産ファンド” : 福原有信・帝国生命による小田原電気鉄道支援策を中心に
- 書評 片岡豊著『鉄道企業と証券市場』
- 座談会 幹線鉄道ネットワーク形成に関する歴史的視点 (特集 交通史から見た今日の交通問題)
- 買占め・乗取りを多用する資本家の虚像と実像--企業家と対立する「非企業家」概念の構築のための問題提起 (2006年度年次大会・共通論題報告 M&A,TOB等のハイリスク分野で活躍した企業家群像の実像と虚像--岡部廣,島徳蔵から孫正義まで)
- 邦人向"海外不動産投資ファンド"の創始者のリスク選好 : 紐育土地建物社長・岡本米蔵の前半生 (酒井泰弘教授退職記念論文集)
- 「ハイリスク選好型」銀行ビジネス・モデルの系譜
- 企業勃興期における京都観光資本家の目論見と違算ー料亭・嵐山三軒家株式会社の発起を中心にー Prospects and Disappointments of Tourism Capitalists at Kyoto in the Late 1890's:Focusing on Promotion of the Arashiyama Sangenya Hotel Company Ltd.
- 書評 松元宏編『近江日野商人の研究・山中兵衛門家の経営と事業』
- 大正期京都近郊の郡部銀行脱却と不動産志向型頭取の蹉跌--愛宕銀行・日本商工銀行を事例として
- “虚業家”による生保乗取りと防衛側のリスク管理 : ―大正期中央生命の濫用的買収未遂事件を中心として―
- 明治期の私設鉄道金融と鉄道資本家 : 参宮鉄道における渋沢・今村・井上・片岡の役割をめぐって (宇田正教授還暦記念号)
- 明治期近郊リバーサイドリゾート経営のリスクと観光資本家 : 墨東・向島の鉱泉宿・有馬温泉と遊園・花月華壇の興亡を中心に
- 問題提起と総括 (共通論題報告要旨 2010年度第28回大会「観光と鉄道」)
- リゾート開発に狂奔した"投資銀行"のリスク増幅的行動 : 平松銀行頭取平松甚四郎のリスク選好を中心に (特集 ファイナンス、経済経営リスクの諸問題 : 有馬敏則教授の退職を記念して)
- 明治期東京ベイ・スパ・リゾートへの投資リスク : "奇傑"木村荘平による大規模観光経営・芝浦鉱泉旅館の興亡を中心に
- “観光デザイナー”論 : 観光資本家における構想と妄想の峻別
- "観光デザイナー論"-観光資本家における構想と妄想の峻別-
- 明治期近郊リバーサイドリゾート経営のリスクと観光資本家-墨東・向島の鉱泉宿・有馬温泉と遊園・花月華壇の興亡を中心に-
- 明治期東京ベイ・スパ・リゾートへの投資リスク─"奇傑"木村荘平による大規模観光経営・芝浦鉱泉旅館の興亡を中心に─
- 明治期近郊リバーサイドリゾート経営のリスクと観光資本家―墨東・向島の鉱泉宿・有馬温泉と遊園・花月華壇の興亡を中心に―
- "観光デザイナー"論―観光資本家における構想と妄想の峻別―