Zonisamide(ZNS)の抗てんかん作用についての基礎的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
雑誌掲載版カイニン酸誘発てんかんモデルを用いて基礎的な検討をおこなった。実験1では,ネコの急性実験で,脳波によるZNSの抗てんかん作用を検討するとともに,海馬の血流変化を熱勾配式組織血流計および電解式水素クリアランス法にて測定し,抗てんかん薬の基礎的な薬理作用について検討した。カイニン酸の扁桃核内注入により辺縁系発作重積を誘発し,ZNSを投与しその効果を検討した。ZNSの脳波上での抗てんかん作用は,辺縁系発作の皮質への伝播を抑制することを明らかにした。投与直後より背測海馬の局所脳血流量を2時間以上にわたって増加させた。実験2では,ラットの辺縁系発作に及ぼすZNSの影響について発作時脳波および行動の検討をおこない,辺縁系発作の抑制が認められたことよりZNSの発作抑制の有効性を確認した
著者
関連論文
- カイニン酸誘発による尾状核てんかん
- 1C-9 後頭葉てんかんの一手術例 : ビデオ、脳波同時記録による検討
- DSAで破裂動脈瘤が明らかでなかったくも膜下出血に対する動注3次元-CT Angiographyの有用性について
- 術中脳波モニターにてRecruiting rhythm様の突発異常波を呈した2症例
- 47 前頭洞から発生し,前頭骨に浸潤した悪性リンパ腫の1例(北日本脳神経外科連合会第28回学術集会)
- Zonisamide(ZNS)の抗てんかん作用についての基礎的研究
- 2G-13 ゾニサミドの痙攣発作抑制効果と局所脳代謝への影響
- 2G-10 一側尾状核カイニン酸注入猫の行動及び脳波の変化
- 2D-15 カイニン酸誘発による中脳網様体発作の脳内グルコース代謝について
- 2D-14 一側尾状核カイニン酸注入ラットにおける脳波及び局所脳代謝の比較
- 2D-13 後頭葉皮質焦点の脳内グルコース代謝について
- 2D-9 ラット腹腔内Domoic Acid注入によるてんかん誘発作用について
- 後頭葉にcortical dysplasiaを認めたWest症候群の一手術例
- Chronic intracranial EEG recordingを行った難治性てんかんの3症例