算数・数学教育における問題解決学習の研究(6) -高校生の数学の学習に関する意識調査-
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概要
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昨今、学力崩壊が叫ばれ、『分数のできない大学生』に指摘されるように、学生の数学離れが問題となっている。では高校生は実際、数学の学習に対してどのような意識をもっているのだろうか。またその意識は、高校入学後どのように変容していくのであろうか。本稿は、高校生が数学の学習に関して、どのような意識をもっているかを調査するため、平成10年度及び平成11年度の2年間にわたり計713名に対して数学意識調査を行なった。学校間及び学校内比較の結果、perspective(考え方・見方)、endurance(忍耐)、creativity(創造性、独創性)、challenge(挑戦、努力)といった事柄に対する意識が高いほど、実際上の学力も高いということがわかった。さらに、数学に苦手意識をもっている生徒ほど、グループで学習したいと考えており、先生にはめられるとうれしいと感じていること、家庭学習の時間が極端に不足していることなどがわかった。
- 2000-03-31