FFTによる高速補間法
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概要
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FFTによる,帯域制限信号の補間は,CTの画像再構成やCGにおける形状補間などに応用される簡便で有効な補間法である.その高速アルゴリズムが仁木らやAdamsによって,異なるアプローチにより,考案されている.仁木らは,FFTの省略可能なバタフライ演算を詳細に調べることにより,乗算数でLN(1/2+(logN)/2)の時間計算量をもつアルゴリズムを得ている.ここで,対数の底は2であり,Nは離散信号の標本数であり,Lは補間の倍率である.一方,Adamsは,L回のN点FFTにより補間が達成されることを示し,LN(1+(logN)/2)の時間計算量をもつアルゴリズムを与えた.しかしながら,応用上は必ずしも全区間の補間を必要としないことも多い.仁木らは,更に,部分区間Wを高速に求める時間計算量LN(1/2+(logW/L)/2)+LN-W,作業記憶領域での領域計算量LNのアルゴリズムも与えている.本文では,離散フーリエ変換の一般的構造,性質に基づき,まず,彼らのアルゴリズムに見通しのよい説明を与え,更に,解析とインプリメントの容易な,部分区間の補間を求める時間計算量LN(1+(logW/L)/2)+LN-W,補間倍率に依存しない領域計算量Nをもつアルゴリズムを与えた.
- 電子情報通信学会の論文
- 1988-02-20
著者
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