藤島式嚥下グレード(嚥下Gr)の改善を阻害する要因は何か?
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概要
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当院の言語聴覚療法室では摂食・嚥下障害の状況について嚥下データーベースを作成・運用をしている。今回、摂食・嚥下障害に対してリハビリを実施した233名を改善群と非改善群に分け嚥下Grの改善を阻害する要因を検討した。その結果、高齢であること、肺炎の既往があることが要因としてあげられた。また、原因疾患については非改善群が改善群に比べ脳卒中が少なく、廃用症候群、脳外傷、神経変性疾患が多く、さらに、脳卒中に比し脳外傷は改善しにくいという結果が得られた。今後、高齢者や肺炎の既往のある摂食・嚥下障害患者において、患者自身の摂食・嚥下能力改善に対するアプローチに加え、介助者に対する指導も実施していくことが重要と考える。また、原因疾患についてはより詳細に再検討する必要性が示唆された。
- 2010-03-31
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