細胞周期同期化がウサギ核移植胚の発生に及ぼす影響
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概要
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Departmental Bulletin Paperウサギ体細胞クローンの作製において発生率の向上を目的に、核ドナーの細胞周期同期化処理を行い、ウサギ核移植後の胚発生に及ぼす影響を調べた。細胞周期同期化の影響を調べる為、対数増殖期、コンフルエント、血清飢餓培養を用いた。それぞれ胚盤胞期胚への発生率は3%(2/68)、2%(1/51) 12%(5/40)であり血清飢餓培養が最も有効であった。また発生速度を調べた結果、血清飢餓培養が他の区と比較して発生段階の速い胚が多く、脱出胚盤胞が観察された。以上の事より、血清飢餓培養により細胞周期をG0期にした細胞を核ドナーに用いることによってウサギ核移植胚の発生率の向上に有効であると示された。
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