Corynebacterium属による感染結石形成に関する実験的研究
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概要
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in vitroではCorynebacterium renale 2株,Corynebacterium pseudodiphtheriticum 1株,Corynebacterium pilosum 1株及びCorynebacterium group D2 2株を用い,尿pHのアルカリ化作用及びウレアーゼ活性を調べた.in vivoではC.renale, C.pilosum及びC.group D2を用い,ウィスター系の雄ラットに膀胱結石形成を試みた. 1)C.renale及びC.pilosumは尿アルカリ化作用が極めて強く,又,C.group D2は軽度であった. 2)10^7 CFU当たりの細菌のウレアーゼ活性はC.renale, C.pilosumで強く,C.group D2では中等度であった. 3)膀胱結石形成の実験では,C.renale, C.pilosum及びC.group D2にて結石形成がみられたThe relationship between infection stone and Corynebacterium species was investigated in vitro and in vivo. Urease activity of urease-splitting Corynebacterium species was evaluated by 2 methods; an increase in pH of human urine after inoculation of Corynebacterium species and direct measurement of urease activity of 10(7) CFU organisms from amounts of ammonia by indophenol method. Formation of infection bladder stone was induced in male Wistar rats by implanting a zinc disc and inoculating 10(6) CFU organisms surgically into the bladder. Urine was alkalinized by the inoculation of Corynebacterium renale, C. pilosum and group D2 Corynebacterium. C. renale and C. pilosum had strong urease activity, and group D2 Corynebacterium had moderate activity. C. pseudodiphtheriticum did not produce the elevation of urinary pH and had little urease activity. Infection stones were formed in 100% of rats by inoculation of C. renale and C. pilosum and 88% of rats by group D2. Urinary pH was elevated in all inoculated rats. In conclusion, C. renale, C. pilosum and group D2 Corynebacterium may play a role in formation of infection stones.
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