腎被膜より発生したMalignant fibrous histiocytoma(MFH)の1例
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概要
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症例は62歳男性.全身倦怠感で近医を受診し,腹部CTにて左腎腫瘍を指摘された.左腎細胞癌を疑い,経腹的根治的左腎摘出術を施行した.病理組織学的所見では,Vimentinによる免疫染色所見が陽性で,はっきりとした分化を示す成分に乏しい点からmalignant fibrous histiocytomaと診断した.組織学的には腎実質との連続性は明瞭でなく,画像所見と合わせて腎被膜由来と判断した.術後経過良好で退院した.術後7ヵ月後の現時点において再発は認めていないA 62-year-old man was admitted with a chief complaint of general malaise. Computed tomography showed a large mass adjacent to the parenchyma of the left kidney. The mass was 17 x 13 x 12 cm in size. Preoperative diagnosis was left renal cell carcinoma and left radical nephrectomy was performed. Histopathologically, the tumor was diagnosed as malignant fibrous histiocytoma (MFH), and the tumor was considered to have arisen from the renal capsule. There has been no recurrence for 7 months postoperatively. We review 40 cases of MFH arising from the kidney or the renal capsule in the literature.
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