気腫性膀胱炎の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
71歳女.腹痛,排便障害で通院中,下腹部痛を強く自覚し,全身状態が悪化したため入院した.入院直後より,肉眼的血尿を認め,その後尿閉となった.腹部単純X線検査,CT検査では,膀胱内腔に貯留したガス像と膀胱壁内に多数の気腫を認めた.Foleyカテーテルを留置し,PAPM/BP,FMOXの投与と,膀胱洗浄を施行したところ,膿尿,気腫尿,血尿,意識レベルが改善した.その後,膀胱粘膜の剥離,脱落が著明に見られ,全身状態が改善したため,CTにてガス像が消失していることを確認した.自排尿又は自己導尿管理は困難と判断したためカテーテル留置状態のままリハビリ目的で転院となったEmphysematous cystitis is a rare lower urinary tract infection. Patients with diabetes mellitus, neurogenic bladder, and recurrent urinary tract infection are generally at higher risk of this disease. A 71-year-old woman with neurogenic bladder was referred from the internal medicine department because of urinary retention. Abdominal radiography and computed tomographic (CT) scanning revealed a characteristic accumulation of air in the wall and lumen of the urinary bladder. Emphysematous cystitis was improved by antibiotic therapy and urinary drainage. CT scan was a sensitive method for detecting early signs and confirming the diagnosis.
著者
関連論文
- 前立腺癌術前局在診断の検討
- 前立腺肥大症に伴う排尿障害に対するテラゾシンとタムスロシンの有効性と安全性の比較
- 尿道断裂に対する経恥骨式尿道形成術の経験
- 外傷性尿道断裂に対する尿道再建術 : 開放性尿道再建術について
- 超音波パワードプラ法を用いた持続勃起症の病態評価
- 泌尿器悪性腫瘍における誘導型一酸化窒素合成酵素遺伝子発現の検討
- 外傷性尿道断裂および骨盤骨折後の勃起不全に対する治療経験
- 水腎症を呈した尿管・膀胱マラコプラキアの1例
- 泌尿器悪性腫瘍における誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)遺伝子発現の検討
- 膀胱癌における誘導型一酸化窒素合成酵素遺伝子の機能解析
- 腎癌における血清および組織内セレン濃度の検討
- 根治的前立腺全摘除術後の勃起不全に対するクエン酸シルデナフィルの治療成績
- 気腫性膀胱炎の1例
- 腎盂尿管腫瘍における経尿道的尿管引き抜き術の検討
- 腎腫瘍における新規病理組織分類による臨床的検討
- 前立腺肥大症に伴う排尿障害に対するテラゾシンとタムスロシンの有効性と安全性の比較
- ヒト膀胱癌の癌化過程におけるiNOS遺伝子発現変化の意義
- 食道癌腎転移の1例
- 腎癌組織内 PyNPase 活性の検討