平安後期から鎌倉期における大隅国正八幡宮の禰寝院支配
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概要
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本稿では,禰寝院成立の経緯と禰寝院南俣が大隅国一宮である大隅国正八幡宮の社領化した理由について考察した。その結果禰寝院は一一世紀中頃大隅国内の郡郷制改編の中で形成された事,禰寝院南部を姻戚関係で領有した建部氏は,領主支配の脆弱制を補強する目的で禰寝院南部を大隅国正八幡宮に寄進した事,この寄進は同時に交易利潤の獲得を意図した大隅国正八幡宮の意図とも一致していた事等を解明した。また大隅国正八幡宮の禰寝院南俣支配のあり方を考察し,政所を介した支配のみではなく,当該地域の寺社を大隅国正八幡宮の擬制的末寺・末社に組織化した宗教的支配も行われていた事を明らかにした。
- 2010-03-16
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