[シンポジウム講演] 食品リスクについて −日本における食の安全と選択−
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概要
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日本における「食」のリスクについて考察する.栄養不足や過食などの食生活に関連したリスクについては日本が世界中で最も低い.食品そのものも含めてすべての物質には何らかの毒性があるが,有害な影響が生じるか否かは摂取量によって決まる.リスク管理にあたっては,個別のリスクの程度のみならず「リスクのトレードオフ(二律背反)」もまた重要である.「ゼロリスク」はあり得ない.日本の食品は厳しい基準で規制されており,「口に入った後のリスク」はもはや十分に低いレベルに達している.一方,世界では食糧不足という致命的なリスク要因も懸念されつつある.これからは生産現場をもっと理解して生産者を応援し,健全な生産環境を維持することが大切ではなかろうか? Various risk factors related with food in Japan are discussed. Diet-related risks, e.g. undernutrition and overeating, in this country are the lowest in the world. Everything, including food, has some toxicity that appears dependent on the amount of intake. "Risk trade-off" as well as degree of each risk is important for risk management. There is nothing without risk. Food risk after eating is now severely controlled by the Japanese standards. On the other hand, food shortage in the world, which is a fatal risk factor, may become a matter of concern in the future. It is important for us to support food producers to maintain their productive field and capacity, isn't it?
- 2010-02-26
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