幼児のストレスと保育者の働きかけ
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概要
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本研究の目的は、保育者の受容と非受容的な働きかけをごっこ遊びの中で示し、幼児の遊びと言動の変化を調査し、保育者の働きかけと幼児のストレスの関連を検討することである。5歳児34名を対象に、実験者2名、幼児l名によるパペットを用いた個別面接を行った。2つのシナリオに沿い、「受容」と「非受容」のそれぞれの場面で、具体的な行動を記録し、幼児の気持ちをインタビューした。場面ごとに記録した具体的な行動について、カテゴリーに分類し、カテゴリーごとの度数と割合を比較した。さらに、質需への回答と自答に要する回数を得点化したものについて、受容場面と非受容場面で、対応のあるt検定を行った。その結果、受容場面での幼児は「positiveな感情」を表すことが多く、非受容場面では「negativeな感情」が比較的多かった。遊び場面であっても、保育者の働きかけにより、幼児がストレスと感じることがあることが示唆された。
- 埼玉大学教育学部の論文
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