(負)×(負)=(正)の教授法の変遷についての一考察 : 明治期の教科書について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
明治期の教科書では,(負)X(負)=(正)になる説明を代数的な方法でおこなっている。その説明の特徴は,(1)「数量と「数」,「数」と「量」,「式」と「量」をほとんど同義語として使っていること,(2)文字は算術で扱われている数の代表としてであること,(3)どの代数書の説明もその説明の論拠を減法・加法に帰していること,(4)(―)の記号を,あるときは「引き算の演算」としてあるときは「マイナスの符号」として説明の都合のよいように使い分けていること,(5)(負)X(負)=(正)の説明は反対の量とした説明をしていないこと,(6)どの教科書もその説明法は技巧的であることなどである。
- 近畿数学教育学会の論文
- 1998-02-28
近畿数学教育学会 | 論文
- 論理的思考力を育成する授業と評価--高等学校数学1「方程式と不等式」,「2次関数」の授業を対象として
- 遠隔共同学習による数学的コミュニケーション能力の育成
- 小学校算数科における習熟度別指導の現状と課題
- 「確かな学力」を育む「単元」の開発--角の大きさの測定
- 数学的創造性を評価する授業構成(1)「5年:面積」の指導に焦点を絞って