大学・短大就学に伴う地域間人口移動と所得移転 <論説>
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概要
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本稿の目的は、最近のデータに基づいて、都道府県を地域単位として、大学・短大への就学に伴う地域間人口移動とその所得移転額を推計することである。本稿の分析を通じて、大学・短大への就学に伴う都道府県間人口移動と仕送金送付額・受領額・純受領額を、信頼できるデータに基づいて推計し、その実態を数量的に明らかにすることができた。また、その実態に基づいて、大学・短大就学は絶対額においても、また県人口や県民所得に比しても、多大な無視し得ない大きさの地域間人口移動と所得移転を生じさせていること、さらに、その人口移動や所得移転は地方の小都市・町村部から都市部とくに東京圏への移動あるいは移転であることを示した。The aim of this paper is to investigate the inter-regional migration and income transfer arising from entrance into university based on recent data in Japan. This analysis will present some quantitative fact findings about the inter-regional migration and income transfer arising from entrance into university. Entrance into university brings about effects that we cannot disregard on the inter-regional migration and income transfer from point of population and income. Also migration and income transfer move from smaller cities and villages to larger cities, above all to the Tokyo metropolitan area.
- 広島大学大学院社会科学研究科附属地域経済システム研究センターの論文
- 2008-03-31
広島大学大学院社会科学研究科附属地域経済システム研究センター | 論文
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