「表現力」を育成する造形・美術カリキュラムの研究 -新しい学習指導要領の基本方針から-
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概要
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平成20年1月17日の中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」によれば、これからの造形・美術教育では、育成する能力とその発達段階を明確にし、さらに学習内容との関係を明らかにすることを改善の基本方針としている。特に、「表現」を「発想や構想に関する項目と、表現の技能に関する項目に分けて示し」、育成する能力を整理するとした点は注目に価する。従来、制作を通して総合的に発達していくと捉えられていた能力を分析することにより、教育目標が明確になり、指導法を確立することができると考えられるためである。本論では、こうした背景を踏まえ、筆者がこれまで行って来たカリキュラム研究を基に、「表現力」育成のためのカリキュラムを考察する。その結果、造形・美術教育におけるカリキュラム構築のための手掛かりを示唆したい。In this Paper, I report one curriculum that promotes "ability of expression" in Art Education. Because of this curriculum, I hope that pupils will be able to have a good grounding in Art, so that pupils acquire the ability to express and represent. In today's Art Education, it is difficult for pupils to acquire the expressing ability. The reason is that it is impossible for pupils to learn the form and the content to express subjectivity and objectivity in today's Art curriculum. I considered how to settle above problems in this paper.
- 大分大学教育福祉科学部の論文
大分大学教育福祉科学部 | 論文
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