【原著】育児をする母親のソーシャル・サポート・ネットワークの実態
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概要
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ソーシャル・サポートの存在が、母親の育児不安を軽減させることは既に知られているが、実際のネットワークの状況は明らかにされていない。そこで、育児をする母親がどのようなソーシャル・サポート・ネットワークを持ち、そのネットワークについてどのように考えているかを明らかにすることを本研究の目的とした。広島市近郊のA市が開催する育児相談に参加する母親35名にインタビューを実施し、それらの記述を文脈単位で264、サンプリング単位で35に区分して内容分析を行った。その結果、育児に関する文脈単位の分析では、「育児相談への参加理由」、「育児状況の評価」、「夫の育児協力」「夫以外の育児の相談相手」、「夫以外の育児の実際的な手助け」、「近隣の状況」、「母親同士の交流」、「母親の外出」、「子どもの友だち」、「母親の就業」という10のカテゴリーが得られた。サンプリング単位の分析では、43%の母親が現状のネットワークに満足し、51%の母親がネットワークを拡大したいと考えていることが明らかとなった。
- 日本赤十字広島看護大学の論文
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