憲法教育の課題と方法についての一考察
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概要
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本稿の目的は,憲法教育のあり方を問い直し,方法の一端を示すことにある。まず,憲法教育を「憲法の教育」とおき,その目的を「子どもが憲法的価値を獲得し,生活を切り拓く力の育成」とし,憲法の平和主義をとりあげて内容・方法を考えた。憲法学における平和主義に関する学説の一部と教育実践から,憲法学において諸説ある問題は子どもでも意見に分かれ,討論を経ても必ずしも共通意見を得られぬこと,人権の問題,すなわち平和的生存権の考え方に着目したとき,学説や憲法学における見解よりも平和的生存権が問題となった諸事実こそが子どもたちに着目されることを指摘した。これから,憲法教育の教育内容を「憲法的価値およびその諸関係」とし,教材を「憲法的価値を獲得するための憲法問題にかかわる諸事実とそれをもとにした課題の系列」とした。「憲法問題にかかわる諸事実」には,歴史的社会的に「生活」と憲法とのかかわりが含まれる必要があり,平和的生存権に関連する憲法問題とりあげ,その発端となった生活上の問題のいくつかを列挙した。さらに恵庭事件を例に教材の具体的構成の概要の一端を示した。
- 2009-07-15
著者
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