保育者の「ちょっと気になる子」の認識と保育に関する研究1 : 子ども観との関連で
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概要
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本研究では、保育所において「ちょっと気になる子どもが増えている」という保育者の認識と保育者自身の育児観・子ども観との関連性を検討した。対象は保育所保育士244名であった。1)「ちょっと気になる子が増えている」と回答した保育者は約半数あった。保育経験が6年以上と6年未満のものでは「ちょっと気になる子が増えている」という認識に違いがみられた。2)保育者が選択した、「ちょっと気になる子」の増加原因としては、「親の養育態度」、「生活リズムの変調」、「社会の変化」の順であった。3)「ちょっと気になる子」の問題解決の方法として保育者が選んだのは「保育者間の連携」、「保護者との話し合い」、「園全体での事例検討」の順であった。4)「ちょっと気になる子が増えている」という認識に、保育者の育児観・子ども観が関連している可能性が示唆された。
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