京都府笠置町におけるアブラコウモリ Pipistrellus abramus の飛翔回数および昆虫量の季節変動
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概要
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アブラコウモリの飛翔回数が観察日や月により異なっているのはその餌となり得るであろう昆虫量によるものか否かを検証するため、京都府笠置町の川の上と田の上においてアブラコウモリ飛翔回数と昆虫量の季節変動について年間を通して調べた。アブラコウモリの飛翔回数調査では、本コウモリの発する超音波をバッドディテクターで感知し、それを数えるという方法を用い、昆虫量調査ではボックス型ライトトラップにより周囲の昆虫を誘引し、その目ごとの個体数と重量を算出するという方法を用いた。アブラコウモリの飛翔回数調査の結果については図3に示し、昆虫量調査の結果については表2および表3に示す。それぞれで明らかとなったものを比較した結果、コウモリの飛翔回数と本調査地でよく採集されたトビケラ目の昆虫量の季節変動はよく似た傾向を示したが、本コウモリの飛翔回数の違いは昆虫量によるものだけではないということが示唆された。
- 2009-02-28
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