文化動態をできるだけ正確に把握するための標準化時間確率モデリング : 東京・横浜地域の縄文網漁を題材に
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概要
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考古遺跡や考古遺物の地理的分布を時期別に地図化することによって、遺物に反映された過去の人間活動の変遷すなわち文化動態を復元するのは、考古学の基本的な研究作業である。この作業を行うとき、単純に時期ごとの異物点数の多寡を地図上に表現して動態を論じることには問題がある。時期ごとの時間軸と遺跡ごとの発掘面積にバイアスが含まれるからである。そこで本稿では、東京・横浜地域(武蔵野台地および多摩丘陵)における縄文時代錘具の分布から読み取れる網漁業の盛衰を題材として取り上げ、時間尺度のバイアスを低減することによって文化動態をできるだけ正確に把握するための方法を提示する。
- 2009-03-20
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