分野を特定しない男性専門外来とその意義について : 開設後1年間の検討

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
著者らの施設では2006年4月に分野を特定しない男性専門外来を開設した。今回, 開設後1年間における受診患者の年齢, 主訴, 受診動機を中心に分析した。その結果, 1)開設後1年間で127名が受診し, 年齢は19～87歳(平均56.0歳)であった。年齢分布は50歳代を中心とするピラミッド型となった。2)受診時の主訴は, EDに関する相談が37例と最多で, 次いで男性更年期に関する相談が23例, 頻尿・尿失禁20例の順であり, これらの領域は一般泌尿器科でも対応しうる症状であった。3)患者が通常の泌尿器科を受診せず, 当外来を選択した理由としては, 泌尿器科に対する悪いイメージ・羞恥, 女性スタッフに対する羞恥心が多かった。4)当外来では分野を特定しないため, 定型化された問診票は使用せず, 白紙に自由に記入してもらうこととしたが, 4割近くの症例が白紙のままでの提出であり, 直接医師の顔を見てからでないと話せないといった症例がほとんどであった。

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク