特徴的な画像所見を有した後腹膜Castleman病の1例
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概要
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30歳女。腹痛・発熱・嘔吐を主訴とした。血液検査で炎症所見を呈し, 腹部CTでは左後腹膜腔に長径8cmの境界明瞭, 辺縁平滑な腫瘤を認め, 内部は樹枝状石灰化を伴っていた。血管造影では大動脈より直接分枝する栄養血管による濃染像を認め, 腹部単純撮影でも樹枝状石灰化を認めた。臨床的症状および炎症所見は保存的加療にて改善し急性胃腸炎が原因と考えられたが, 4ヵ月後に血流豊富な樹枝状石灰化を伴う後腹膜腫瘍を神経原性腫瘍や肉腫などの疑いで手術により一塊として摘除した。腫瘤の大きさは95×70×50mmであり, 組織学的にはリンパ節様構造を示しhyaline vascular型Castleman病と診断した。
- 泌尿器科紀要刊行会の論文
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