子宮頸癌術後, 放射線治療後の性交渉時に生じた膀胱腟瘻の1例
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概要
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53歳女。子宮頸癌Ib2期に対して広汎子宮全摘除術後, 放射線治療が施行された後の性交渉により尿失禁が生じ軽度疼痛と出血で受診した。膀胱腟瘻と診断され閉鎖術が施行され, 径約3cmの瘻孔を確認し, 膀胱と腟を十分剥離して膀胱を縫合し腟壁は経腟的に縫合した。膀胱縫合部にドレーンを留置し, 尿道カテーテルを挿入して手術を終了した。ドレーンは術後4日目に抜去したが腟から僅かな尿の流出を確認したため, 尿道カテーテルは抜去せず術後38日目に挿入したまま退院した。術後3ヵ月目の膀胱造影では腟への造影剤流出は明らかに減少しており, 腟からの尿の流出がなくなるのを待って尿道カテーテルの抜去を予定している
著者
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