軽度発達障害をもつ子の母親の「わが子の障害」のとらえ方 ―子育てについての「語り」を通して―
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概要
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本稿では軽度発達障害をもつ子の母親が、社会の中でどのようなことに影響を受けながら子どもの障害を理解し育てているのか、またどのような社会的支援を求めているかについて検討した。対象は高機能広汎性発達障害と軽度知的障害をもつ子の母親各1名。半構造化インタビューによって得られた「語り」をやまだの「ライフストーリーの樹」のモデルを用いて分析した。その結果、以下の点が明らかになった。 2事例に共通して「友人」によってわが子の障害を肯定的に見られるようになったという語りが得られ、影響を受けた親密な人は「友人」であり、社会的ネットワークの重要人物と考えられた。また、社会的支援としては身近な場所での母親の「仲間作り」が必要だと考えられた。
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センターの論文
- 2008-03-31
著者
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