異文化理解教育における実践的アプローチの可能性
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概要
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異文化理解教育は「認知的局面」「感情的局面」「行動的局面」の3方向から総合的に行なうのが理想とされるが、一般にこのバランスが取れていないというのが現状だ。国際化の加速度的な進展の中で、時代は後者2側面の教育をもいっそう強く必要としているのに、なお知識重視の教育が主流であり、実践面への取り組みは明らかに遅れている。本研究はこの要請に応えるべく、実践面での教育方法について、アプローチの可能性を探ったものである。そこから、一案として、行動を司る意識(「感情的局面」)に視点を据えた授業プログラムを提案する。これは、21世紀ユネスコが志向する、共生およびその前提としての個の確立という、多文化共生教育の理念を視野に入れて構想された、学生の異文化交流実践に対する意識開眼を目標とするプランである。今秋、すでに教育現場での実践を経て成果が確認されたばかりのこのプログラムの全貌を、ここに記して総括する。
- 奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センターの論文
- 2006-03-31
著者
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