舞踏の「フロー」に関する研究(1)フランスで活動する舞踏家の現状と楽しさについて
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概要
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本研究では,「フロー」の理論を踏まえて,舞踊活動の状況,困難,「楽しさ」に関する調査を行い,フランスで活動するフランス人と日本人の舞踊家の「楽しさ」について一考察を試みた。その結果,環境が整っているフランスで活動する舞踊家にも困難は存在し,その困難を舞踊活動自体やその活動が生み出す世界及び自己理想の追求の「楽しさ」に転化し,舞踊活動を行っていることが推察された。日本人の舞踊家もフランスの舞踊家と同様に舞踊家としての困難を乗り越え,海外の舞台で舞踊家として挑戦していること,演技者と観客の一体感があるというその活動が生み出す世界を体験することに「楽しさ」を感じていることが明らかとなった。This study, based on the theory of"Flow", examines the conditions, difficulties, and"pleasure"of Dance activity and gives a consideration to the"pleasure"of French dancers and Japanese dancers acting in France. The result suggests that dancers acting in France have difficulties in spite of the good environment for dancers, and that in their dance activity they change the difficulties into the"pleasure"of the dance activity itself, of the world the activity creates and of the pursuit of self-ideal. The result also shows that Japanese dancers find"pleasure", as French ones do, in overcoming the difficulties and challenging the overseas stages as dancers, and in experiencing the world the activity produces, which gives performers a sense of unity with audience.
- 大阪教育大学の論文
- 2008-02-00
著者
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