便秘症の女子学生に対する温罨法の効用
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概要
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下腹部への長時間温罨法による若年女性の便秘症状改善の有効性を検討する目的で、便秘を自覚する健康な女子学生16名を対象に、温罨法前後の便通状態とバイタルサインを測定した。温罨法には蒸気温熱シート(めぐリズム蒸気温熱パワー腰腹用ワイドシート(非売品)、花王)を使用し、1日8.5±1.8時間の温罨法を7日間連続貼用し、便通状態の測定には日本語版便秘評価尺度Long Term版(CAS-LT)を使用した。湿熱加温により便通状態は、CAS-LT版総得点で7.8±1.4から5.4±1.7と有意な減少(p<0.05)が認められた。便秘症状の変化では、CAS-LT版8項目中5項目において有意な改善結果が示された。バイタルサインの有意な変化はなかった。蒸気温熱シートによる長時間温罨法は、便秘症状改善に顕著な効果のあることが明らかとなった。