RFLPマーカーを用いたEucalyptus camaldulensis の産地間識別法の応用
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概要
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ユーカリは植林対象木として世界的に注目されている。ユーカリ属には種が500種以上も存在し、種の中でも産地によってさらに細かく分類されている。ユーカリを植林する場合、利用目的および植林地に適合する種あるいは産地の選抜が必要である。従来の選抜法では、主に形態的特徴を基準に分類しており、産地によっては差異が微妙であるため判定を誤る可能性がある。また、種間雑種の存在により適合樹種の判定が困難である場合が認められる。これらの問題点を解決するために、本研究ではDNA分析法の一つであるRFLPを用いることによって、産地間識別法の確立を検討した。その結果、Eucalyptus camaldulensis種6産地のRFLP解析によって個体ごとに林木特有のヘテロ性に由来する、異なる多型パターンが得られ、いくつかの産地特異的RFLPバンドの存在が認められた。樹木の場合、形態的特徴による識別ができるまで多大な時間を要するが、RFLPマーカーを識別基準として用いることにより、迅速かつ正確な産地間あるいは種間判定が可能であることが示唆された。Eucalyptus has been classified about 500 species by morphological aspects. In plantation, as suitable eucalypts are planted, classification of Eucalyptus species or provenances is necessary. However, the classification often can not be performed only with morphological aspects. Thus, an improved classification method using RFLP analysis was established. Total DNA was isolated by modified CTAB method that yield highly purified and high molecular weight nucleic acid. Results from seve provenances in E.camaldulensis showed that these six provenances were classified using their own RFLP markers, although here were several polymorphic patterns in a provenances. In this study, RFLP markers were shown to be useful for classification of speies or provenances more rapidly or exactlu or exactly than the morphological classification method.
- 三重大学生物資源学部附属演習林の論文
- 1997-03-01
著者
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