水腎症で発見された炎症性腹部大動脈瘤の 2 例
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概要
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水腎症にて発見された炎症性腹部大動脈瘤の 2 手術例を経験した. 症例 1 は 73 歳男性で, 腹痛を訴え来院し腹部エコー検査で両側の水腎症と腹部大動脈瘤を指摘された. CT 所見で後腹膜組織の肥厚を認め炎症性腹部大動脈瘤と診断された. 症例 2 は 80 歳男性で, 腹部エコー検査で左側の水腎症を指摘された. CT 所見で腹部大動脈瘤を認め, 手術所見で炎症性と診断された. いずれの症例も泌尿器科から当科に紹介され, 腹部大動脈瘤手術に先立ち尿管カテーテルを留置された. 手術は腹部正中切開で入り Y 型人工血管で置換した. 大動脈遮断前の癒着剥離は最小限に止め, 大動脈遮断後に十二指腸などとの癒着を瘤壁をスライシングしながら剥離した. 術後水腎症は軽快し尿管カテーテル抜去後の再発も認めていない.
- 三重医学会,三重大学医学部の論文
- 2006-09-25
著者
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