阿部能久『戦国期関東公方の研究』
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概要
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本稿は、阿部能久氏の著書『戦国期関東公方の研究』の書評論文である。本書は南北朝期から戦国期に東国に存在した関東府の首長「関東公方」の、主に戦国期における政治的役割について、政治史、文化史、宗教史などの視点から考察したものである。従来公方の呼称は「鎌倉公方」・「古河公方」と時代によって分断されていたが、それらを統一する「関東公方」という概念を元に、公方の権威を江戸初期まで追った。特に戦国後期には政治的には無力化していたとされる関東公方家について、その権威は存在し続けており、統一政権=豊臣秀吉・徳川家康(江戸幕府)の政策にも影響を及ぼしていた、とする視点を前提とした喜連川段階の関東足利氏をめぐる一連の考察は目新しい。本稿では本書の内容をまとめ、成果と論点、疑問点を指摘する。
- 2007-03-20
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