コレラ毒素によりADP-リボ-ス化したチュ-ブリンの重合促進〔英文〕
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概要
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豚脳より精製したチューブリンへのコレラ毒素による影響をnucleotide regenerating system下で生化学的,電顕的に観察した.コレラ毒素のADP-ribosylationによりチューブリンは重合を促進し,かつ重合した微小管は安定した形を呈した.生体内でも同様な機序が考えられるとすれば,コレラ発症の機序として,チューブリンのADP-リボース化から微小管への重合促進さらに下痢発症と云う事も想定される.今後,抗チューブリン抗体による酵素抗体法・螢光抗体法による実験コレラ症時の小腸上皮の所見が望まれる.We have examined the effect of cholera toxin on microtubule assembly in the presence of the nucleotide regenerating system. Our results indicate that ADP-ribosylated tubulin increases its stability and accelerates its polymerization forming microtubules decorated with rings of 46nm in diameter.
- 長崎大学熱帯医学研究所,Institute of Tropical Medicine, Nagasaki Universityの論文
著者
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