「教育におけるアカウンタビリティ」概念の構造と構成要素に関する一考察
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概要
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現行教育改革の多くの施策が、「教育(学校)のアカウンタビリティを高める(果たす)」ことを、その目的の一つとしている。しかし、アカウンタビリティという概念は複雑であり、その概念の構成要素を精緻に整理することなく、改革が進行しているというのが現状である。アカウンタビリティという概念は、「いつアカウンタビリティを果たすのか(when)」、「どの程度のアカウンタビリティを負うのか(what level)」、「誰がアカウンタビリティを負うのか(who holds)」、「誰に対してアカウンタビリティを負うのか(to whom)」、「何に関してアカウンタビリティを負うのか(for what)」、「どのようにしてアカウンタビリティを果たすのか(how)」という5W 1H から構成される。実際の改革を行っていく際には、どの施策がどういった内容のアカウンタビリティを果たすために実施されるのか、換言すればその目的と手段の関係を明確化したうえで、意識的に進められる必要がある。
- 2008-10-06
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