高校生を対象としたジェンダー学習構築のための調査
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概要
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本研究では、本報に続くジェンダー学習を構築するために、3つの高校の生徒を対象にジェンダー観を調査することを目的とした。その結果、以下のことが得られた。 36の調査項目からなる「意識」「行動」「感情」における高校生のジェンダー観は、「意識」が最も「敏感」で、次いで「行動」「感情」の順となった。しかし、学校による違いはみられなかった。各調査項目について男女で比較したところ、16項目で有意差がみられ、そのうち4項目で男子の方が女子より「敏感」だった。これらの結果から、続くジェンダー学習では、①高校生は「意識」では「敏感」であることから一般常識ではなく自分に置き換え、かつフィードバックして自分の実態に気づくことのできる授業、②学習内容として「働くことは両性に必要である」ことと、「生活的自立も両性に必要である」ことを実感できる授業を構築する必要であると結論づけた。
- 弘前大学教育学部の論文
- 2007-10-01
弘前大学教育学部 | 論文
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