失調症患者の歩行分析-床反力からの検討-
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概要
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運動失調は中枢神経系の制御機構や末梢からの固有感覚系のフィードバック機構の障害による随意運動の協調不全である.その臨床症状は,①運動の開始と停止の遅れ ②協調運動障害 ③平衡・姿勢反応異常 ④筋緊張低下などがあげられ,歩行障害等を来す. 今回われわれは,脊髄小脳変性症(SCD)の歩行を床反力計から検討し,対照群と比較した結果 ①Cadence・Step Lengthに有意差がみられた.②変動係数は,Cadence・立脚時間・力積において有意差がみられ,ばらつきが大きかった.このことから,SCDの歩行においては,歩行リズム等の協調性の逸脱が大きく,動作遂行の動的姿勢制御とそれを支持する静的姿勢制御の獲得が必要と考えられた.
- 1992-03-31
著者
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