The Effectiveness of Blogs and E-mail Exchanges : A Project between Japan and Taiwan
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概要
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本研究は英語ライティング授業における2つの実験から構成されている。第1の実験では、日本の大学1年生22名(医学専攻)と台湾の大学2年生16名(軍事士官候補生)が、それぞれブログ(オンラインで利用可能な個人的な日記)を作成し、お互いにそのブログの内容についてコメントを行った。その後、ブログに対する感想について、アンケート調査が実施された。第2の実験では、同じ学生が宿題の一部として両国間でe-メール交換を行った。また、すべてのe-メールが学期の終わりに教員に提出されて、文法的な正確さの観点より分析がなされた。その後、同じくe-メール交換についてのアンケート調査が実施された。この2つの実験の結果、以下の3点が明らかとなった。(1)実験に参加した軍事士官候補生である台湾人の学生は、医学部生である日本人の学生よりも英語学習に好意的である。(2)日本人の学生は、ライティング授業におけるブログ作成とe-メール交換の有効性について指摘してはいるが、実際に彼らの作成したブログは精巧なものではなく、e-メールを送信した回数も多くはなかった。(3)両国のブログとe-メールでは、文法的な誤りが比較的少ない。なお、日本人大学生によるe-メールでの最も多い文法的誤りは英語の冠詞(aとthe)に関わるものであるが、71%の確率で正しく使用されており、コミュニケーションに障害を生じなかったと思われる。この実験において、特に日本人学生がブログとe-メールであまり英語を多く書かなかった理由の1つとして、彼らが英語学習でSkype、MSN Messenger、ブログ、e-メールといったコミュニケーション・ッールを使用することをあまり好まないことが挙げられる。日本の大学1年生の場合、彼らの多くがコンピュータを使用した経験の少ない初心者であり、インターネットを使用した経験も5年以下の学生が68%を占めることがアンケートの結果より明らかとなっている。そのため、コンピュータの熟達度が影響を及ぼしているものと考えられる。
- 2007-03-31
著者
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