移動通信における受信波包絡線レベルを用いたチェイス第2アルゴリズムによるブロック符号の復号法
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概要
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移動通信におけるディジタル信号伝送では,マルチパスフェージングによる符号誤りを改善する方法としてブロック符号による誤り制御が有効である.Chaseは,channel measurement information(CMI)を用いるブロック符号の効率的な軟判定復法を提案している.本論文では,Chaseの第2アルゴリズムについてCMIとして受信波包絡線レベルを用いる方法の,レイリーフェージング下でのワード誤り率特性を検討した.まず,ビット間の受信波包絡線が独立に変動すると仮定し,受信した1フレームで消失としないビットの受信CNRの確率密度関数を導出して符号の代数的構造に依存しない上下界のワード誤り率を求め,計算機シミュレーションにより理論値の妥当性を確認した.次に,ビット間の受信波包絡線の変動に相関がある場合について,Golay符号を例に計算機シミュレーションによりワード誤り率特性を明らかにすると共に,受信CNRの変動を独立にし,誤りをランダム化するのに必要なビットインタリーブのサイズを求めた.
- 電子情報通信学会の論文
- 1988-01-20
著者
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