Stop and Wait ARQを用いた移動通信制御手順の特性
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概要
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陸上移動通信データ伝送では,伝送信頼度向上のため,FECとARQによる誤り制御が一般的に用いられる.移動通信システムの無線回線制御のための制御信号伝送では,主としてFECで誤り検出を行い,ARQにより信頼度を高めることが多い.40~50km/h程度の移動速度と許容される数秒の伝送遅延の条件下において,ARQの伝送特性は,一般にフェージングによる瞬時受信レベル変動に対するパケット信号伝送特性と共に,再送信号間の受信レベル短区間中央値変動に大きく依存する.しかし,この中央値変動を考慮したARQの伝送特性の評価例はこれまでにない.本論文では,再送を有限回に限定したStop-and-Wait ARQ(SAW-ARQ)の,再送信号間の短区間中央値変動の相関を考慮した伝送特性の評価法について述べ,数値例を示す.また,共通制御チャネルでの伝送手順にSAW-ARQを用いた場合の呼損率を考察し,数値例を示す.
- 電子情報通信学会の論文
- 1989-06-20
著者
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