<原著論文>生菌剤 Bacillus cereus および Enterococcus faecium の給与がブロイラーの増体,肝臓と小腸の発育および血液成分に及ぼす影響
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概要
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生菌剤Bacillus cereus toyoi(B.cereus)とEnlerococcus faecium BIO-4R(E.faecium)を各々単独でブロイラーに給与し、増体効果と小腸および肝臓の発育に及ぼす影響を調べた。同時に、血液成分を調べて脂質代謝との関係を検討した。B.cereusを投与した場合、7週齢で増体効果が現れた。しかし、E.faeciumをブロイラー雌に投与した場合に飼料摂取量には差がなく、増体効果は認められなかった。E.faeciumを投与した場合、3週齢の小腸重が増加したが、7週齢では逆に減少した。この結果はE.faeciumが小腸の発育に影響を及ぼしていることを示唆しているが、週齢によって結果が異なった理由は不明である。また、E.faeciumの給与は3週齢の肝臓重を減少させ、7週齢で血液中の遊離脂肪酸を増加させた。これらの結果から、E.faeciumは肝脂肪や脂肪組織の脂質代謝に影響を与え、エネルギーを有効に利用する効果をもっていることが示された。一方、B.cereusは小腸や肝臓および血液の脂質成分に影響を及ぼさなかった。
- 筑波大学農林技術センターの論文
- 2002-03-29
著者
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