日本の漁業現状〔英文〕
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概要
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農林省の昭和44年(1969)漁業養殖業生産統計年報をもとにして日本の漁業現状を紹介した。日本の近年の漁業生産量は戦前最高時のおよそ2倍に達しているが、これは遠洋漁業の著しい発展による(Diagram 1)。漁獲対象魚種の主体は戦前はイワシ、ニシンであったが近年はスケトウダラ、サバ、イカ等に変わった(Diagrams 2, 3)。漁業種別に漁業現状を見ると漁獲量では沿岸漁業、遠洋漁業が共に30%ずつ、沖合漁業が40%であるが、使用される漁具種数、経営体数および漁業従事者数は遠洋漁業に少く、沖合、沿岸漁業になるに従って極めて多くなっている。遠洋漁業での漁具はトロール網、流し網で、経営体数は全体の0.2%に過ぎない(Table 2)。これに反し、沿岸漁業での漁具は種類が極めて多く、経営体は規模が小さく数が多い。沿岸漁業に従事する漁業者数は全体の70%である(Diagram 4)。日本の漁業者の賃金は他産業に比べてそれ程悪いとは思われないが(Table 3)、漁業者数は減小、老令化の傾向にある(Table 4)。最后に、参考のために日本の水産物の利用状態、水産物の市場価格を図表として紹介した(Dagram 5, Table 5)。(なお、これは1972年3月、アメリカ、ロードアイランド大学で開催された国際開発問題セミナーに出席講演した資料のコピーである。)
- 近畿大学農学部,キンキ ダイガク ノウガクブ,Kinki daigaku nogakubuの論文
近畿大学農学部,キンキ ダイガク ノウガクブ,Kinki daigaku nogakubu | 論文
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