混雑市街地スモールセル環境における2GHz帯チャネル特性の実験的検討(オーガナイズドセッション「邁進する無線通信電波伝搬の研究2014」,電波伝搬,一般)
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概要
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MIMO伝送を活用したLong Term Evolution(LTE)の普及に伴いセルラー網のキャパシティは増大している.しかし一方ではスマートフォン等の普及に伴いセルラー網が収容するべきトラフィックはそれ以上の勢いで急激に増加しつつある.近年では市街地駅周辺等の特にユーザが多い混雑エリアにおけるトラフィックを効率良く収容するために,スモールセルを用いた小セルアーキテクチャの適用が検討されている.スモールセル基地局は低出力・小型の基地局であり,電柱や看板等の市街地低層への設置が想定されている.しかしこのような近距離・低基地局高環境における既存MIMOチャネルモデルの適用性に関しては十分に明らかにされていない.特に市街地混雑地域には非常に多くの歩行者が存在しているが,これらの歩行者がMIMOチャネル特性に与える影響に関しては明らかにされていない.本稿では,日中時間帯及び深夜時間帯に市街地駅周辺において2GHz帯チャネルサウンディングを実施し,混雑市街地におけるチャネルモデルLarge Scale Parameterを推定した.測定結果とITU-R M.2135チャネルモデルとの比較を行い,測定結果ではDelay SpreadがITU-Rモデルよりも小さく,AoDazm SpreadがITU-Rモデルよりも大きくなる傾向がある事を示した.日中時間帯では周辺歩行者による伝搬路遮蔽のため深夜帯より受信電力が4dB程度低下する事を示した.また伝搬遅延の大きい素波群が人体遮蔽の影響をより強く受ける事によりDelay Spreadが減少する事,またMS側では周辺歩行者の頭上を回折して到来する伝搬路が増える事によりAoAelv Spreadが増加する事を示した.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2014-01-15
著者
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