広帯域移動伝搬における散乱体の分布と時空間パス特性の関係(移動通信ワークショップ)(「次世代ブロードバンド無線通信の実現に向けて」)
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概要
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現在,移動通信システムにおいて,さらなる加入者容量増大および伝送速度の高速化を図るために,AAA(Adaptive Antenna Array)やMIMO(Multiple input Multiple output)に代表される時空間信号処理技術の適用が検討されている.ここで,これらの技術を精度良く評価するためには,基地局に到来する電波の遅延時間と到来方向を同時に扱える時空間パスモデルが必須であり,現在までに多くのモデルが提案されている.これらのモデルは従来の散乱体モデルに基づいて修正・拡張したものであり,したがって,これらのモデルより導き出される時空間パスの特性は仮定する散乱体の分布に大きく依存する.しかし,現実的な散乱体の分布特性を検討した報告はない.本稿では,基地局側受信で得られた時空間パスの実測データを用いて散乱体の分布特性を解析する方法を提案する.具体的には,時空間パスの最大/回折回数を1回と仮定することで散乱体の位置を求め,多変量解析の一つである主成分分析を用いて散乱体の分布領域を解析する.また、市街地にて取得した実測データに提案法を適用して解析した結果を遅延プロファイル特性,角度プロファイルと共に明らかにする.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-02-26
著者
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