帯域外輻射電力制約下でのマルチキャリア信号のピーク振幅抑圧に関する検討(一般,無線通信方式,無線通信システム,標準化及び一般)

概要

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Orthogonal Frequency Division Multiplexing (OFDM)に代表されるマルチキャリア変調システムでは,送信信号のピーク対平均電力比(PAPR: Peakto Average Power Ratio)を低減することが課題の一つとなる.無線通信システムにおいて送信信号のPAPRを抑圧する場合,一般的に帯域外漏洩電力および帯域内歪み電力を許容値以下に抑えることが求められる.本論文では,帯域外漏洩電力および帯域内歪み電力を許容値以下に抑えながら,マルチキャリア信号のPAPRを自動的に低減させる適応ピークキャンセラを提案する.提案方式は,事前に生成した基本波を用いてピーク振幅値を模擬し,それを反復的に送信信号に繰り返し加算することで基準値を超える送信信号振幅を打ち消すものである.また,ピーク電力の抑圧により生じる帯域外漏洩電力および帯域内歪み電力量を推定し,それらが許容値以下となるように制御する.提案方式を用いることで,帯域外漏洩電力と帯域内歪み電力の要求条件をそれぞれ満たしながら,OQPSK-OFDM信号の正規化瞬時電力値をCCDF=10^<-4>において,約3.OdB低減できることを計算機シミュレーションにより示した.
2013-10-10