指向性アンテナによる周期的間欠送信法の特性改善(有線/無線シームレスネットワーク,ハンドオーバ,リレー,分散MIMO,モバイル・アドホックネットワーク,一般)

概要

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著者らは無線マルチホップネットワークにおける高効率パケット中継手法として周期的間欠送信法を提案していた。周期的間欠送信法では、ソースノードが一定の送信周期をもってパケットを送信することにより各中継ノード間の干渉が軽減でき、システムのスループットが改善される。本論文では指向性アンテナを適用することにより、周期的間欠送信法の性能を更に引き出す。指向性アンテナはエネルギーの放出を一定方向に集中することにより、ほかのノードへの干渉を軽減し、周波数リユース効率を向上するメリットがある。一方、指向性アンテナの使用は指向性隠れ端末とDeafnessなど新たな問題も引き起こす。本論文では指向性アンテナの使用に必要な、複雑なプロトコル設計を回避するため、FDA (Fixed Directional Antenna)を提案した。FDAで各ノードは複数の無線インタフェースと指向性アンテナを持っている。またFDA用に新しいルーティング手法を提案し、周期的送信法をFDAに適用できるように拡張した。そして提案手法を実機テストベッドに実装し性能評価を行った。
2011-07-14