早熟高糖性サトウキビ品種NiF8の3作型における早期収穫時の甘蔗糖度の永年比較
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概要
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早熟高糖性の品種NiF8の3作型における14〜15年間のデータを用いて,作型間で11月〜2月の月初めの蔗汁糖度,甘蔗繊維率,甘蔗糖度,純糖率などを比較した.夏植えでは,11月初めの蔗汁糖度と甘蔗糖度,純糖率が他の作型よりも高かった.しかし1〜2月には株出しや春植えの甘蔗糖度が夏植えよりも高くなった.また,早い時期ほど蔗汁糖度や甘蔗糖度,純糖率の年次間の変動が大きかった.収穫を早期化する場合,夏植えから先に収穫した方が有利である.しかし早い時期ほど甘蔗糖度の年次間変動も大きいので,検討が必要である.夏植えの甘蔗繊維率は株出しや春植えよりも高く推移した.夏植えが減少し春植えや株出しが増加するとバガスが減少する可能性がある.
- 2014-05-15
著者
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出花 幸之介
沖縄県農業研究センター
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下地 浩之
沖縄県農業研究センター宮古島支所
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下地 格
沖縄県農業研究センター宮古島支所
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伊志嶺 弘勝
沖縄県農業研究センター宮古島支所
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手登根 正
沖縄県農業研究センター宮古島支所
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比屋根 篤
沖縄県農業研究センター宮古島支所
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上地 克美
沖縄県農業研究センター宮古島支所
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