医療費の推定についての一考察 : 代表的個人を用いたアプローチ
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概要
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近年,医療費の増加による財政への影響が先進国において議論の的となっている。 しかし,平均余命をみてみると,医療費の増加にともない平均余命も伸びている。 つまり,支出面だけでは十分な議論がなされているとは言い難いことがわかる。そこで,本論文では過去の医療費の伸びが個人や家計の合理的な選択の結果であったとすると,将来どの程度まで医療費が増加するかをアメリカの統計データをもとに予測する。この結果として,2050年にはGDPに占める医療費の割合は最大で40%近くになることを明らかにする。